ジーン モデシット Jeanne Modesitt Robin Spowart もき かずこ
冨山房 1994-11
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ウサギのバニー坊やがある日お母さんに尋ねます
「ねぇ、おかあさんいいこってどんなこ?」
何だかドキリとするような問いかけに一瞬動揺するのは読んでいる親の私…。
でも、バニー坊やのママは特に考える事も無く静かにこう言います
泣いてたっていいの、怒っていたって、かわいくなくたって、どんなにおばかさんだって、あなたはわたしの子供…。
バニーはおかあさんの答えを聞きながら最後にこう問いかけます
「じゃぁ おかあさんはぼくがどんなこだったらいちばんうれしい?」おかあさんはにっこりわらってこうこたえました
「バニーはバニーらしくしてくれるのがいちばんよ、だっておかあさんはいまのバニーがだいすきなんですもん」
はたしてこの問いかけにまともに答えを返せる親がどれくらいいるのでしょうか…私はもちろん自信がありません。
5歳の子供にとってはまだ難しい内容です、読んであげても反応はちょっと鈍い(笑)
親が良いと思う絵本が必ずしも子供が気に入るとは限らないと言う事なのでしょうね(当たり前ですが…)
読んでいると泣けてきます、余りにもウサギのママとかけ離れている自分に…
でも、この本は子供だけでなくこの世に存在する全ての人たちにこう語りかけてくれていような気がします。
「みんな、いまのままでいいんだよ今の自分がいちばん素敵だよ」と…。
この本の最初の1ページにこう在るのです
「わたしたち みんなに」
もしかするとこれは、子供のためのえほんというよりも自分自身を振り返るためにある大人達のための絵本なのかもしれません。
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